2014.9.13に開催されたroot13.one man liveに寄せたメンバーからのコメントです
突然ですが私、ハタケヤマシュウスケは、9月13日に心斎橋FAN Jにて行われるワンマンライブをもちましてroot13.を脱退することになりました。
理由は色々あるのですが、一番大きな理由は僕と他のメンバー間でのモチベーションの差です。自分のモチベーションの低さに気付き、このままでは他の2人に迷惑をかけてしまうと考え、この度脱退を決意した次第です。
2010年からサポートメンバーとしてroot13.に関わり始めてから4年、2011年に正式メンバーとなってから3年が経ちました。色々なことを経験させてもらい、色々なことを学ばせてもらいました。
root13.のファンの方々、対バンして下さったバンドの方々、ライブハウスのスタッフの方々、そして何よりオオタさんとサキさんには感謝の気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいです。今まで関わって下さった全ての方、本当にありがとうございました。そしてごめんなさい。
root13.を脱退した後も何らかの形で音楽はやっていきたいとは思っていますが、今までのようなペースで活動を続けることは無いかと思います。
9月13日心斎橋FAN Jにお越し頂ければ幸いです。そして、これからもroot13.を応援してあげて下さい。辞める人間が言うのもなんですが、とても良いバンドです。
それでは。また何処かで。
ドラム ハタケヤマシュウスケ
私の大切な9月、そして大事な13日が2014年はとても重要な日になりそうです
1人欠けてしまうこと、歩みを止めてしまうこと、root13.に関わる全ての方に対して本当に申し訳なく思っています。
ハタさんはバンドメンバーである以前に私の学生時代の後輩で、前のドラムさんが抜けたときにハタさんに声をかけたのも私でした。
最初はサポートだったけど、メンバーとして加入してくれて、音を形にしてたくさんのひとに届けることが出来たし色んな場所やひとに会いに行くことが出来ました。
ハタさんのドラムが好きだったっていう人がきっとたくさんいるだろうから脱退を発表するのはとても辛いし見送るのも寂しいけれど、ドラムと音楽が好きなハタさんはきっとまた別の形で音楽と関わるんじゃないかと思います。ルートで音を鳴らしてくれてありがとう。
そしてこの日を以て、root13.は少し眠りにつきます
この決断をするまでにとても悩みました。おおたさんともたくさん話しました。
私にとってこのroot13.はきっと皆さんと同じくらいに大切な、大切な場所です。おおたさんの作る作品も、ここでベースを弾いて歌うのも、私たちの音楽をそばに置いてくださる皆さんも、本当にだいすきです。
だから9月13日、みんなでおやすみなさいって伝えたい。素敵な青い夢を見させてあげたい。
勝手なお知らせとお願いになってしまうけれど、目を覚ましたとき、おはよう、じゃあどこ行こうかってすぐに歩き出せるように、きっともっと元気に素敵になってるはずだからそのときまで休ませてあげたいのです。
眠っている間も青色の音楽はあなたの側にいることに変わりはありません。
たくさんの感謝を胸に、9月13日にお逢いできることを祈って。
ベース ナカジマサキ
僕の頭の中の少女が長い眠りにつくことになりました。
人と関わることはとても面倒だ。家族も、恋人も、友達も、バンドメンバーも。解り合えなくても、解り合おうとする行為がもっと必要だった、見えない心をすり合わせるために言葉を交換するって行為がもっともっと必要だった。面倒な事を何度も繰り返して、解くのも面倒になるくらいの関係性を築くべきだった。僕は当たり前に僕が前だと思う方向をいつも見ていて、隣や後ろに居てくれた人たちがどこを見ているかなんて気にもしなかった。いつもいつもいつも。きっと僕にとっての前は、僕だけにとっての前だった。気付いたらたくさんの人が居なくなっていたよ。きっと僕以外誰のせいでもないんだろうな。もっと僕に魅力があれば、もっと僕に統率力があれば、もっと僕に、もっともっともっと、ここ半年くらいはそんな事ばかり考えていました。けれども、その「もっと」が全部僕のものになっていたなら、もうその僕はこの僕ではなかったのかもしれない。
root13.と名付ける前の文字通り名前のないバンドとして初めて十三のスタジオに入ってから5年、ハタケヤマさんが正式に加入してから3年、僕がギターを抱きしめるように手に取ったあの日から11年。
僕が僕そのものだと何の迷いもなく思い込んでいた、大切な、大切なバンド。
root13.は無期限活動休止します。
サポートメンバーを見つけて、ライブ活動を続ける事、出来たのかもしれない。新しい曲だっていくつかあった。リリースしようよって言ってくれる人たちだって少なからずいた。昔よりは上手に歌もギターも紡げるようになった。けれど何かが足りなくて、その何かが重要で、それが欠落した状態でroot13.を続けたとして、過去のroot13.を越えられる気はしなかった。昨日素敵だったものをただなぞるような今日で、僕は呼吸なんて出来ない。したくもない。「あの日」よりどれだけ売れてなくたって、いい曲が書けなくなったとして、今1番ドキドキしていますって言えるならそれでいい。言えないならそれはもうたださまよっているだけの命だ。他の誰かは知らないけれど、僕はそうじゃないとダメだ。どんなに歌とギター上手に紡げても、力のある大人たちが良い環境を用意してくれたとしても、今が1番だと感じられないなら見ていてくれる人たちに向かって、見ていて下さいなんて言えない。ごめんね。けど、これは僕の大切な大切なバンドへ贈るせめてもの愛です。
サキさん、フクザワさん、ハタケヤマさん、スタッフをしてくれた人たち、バンドの友達たち、ライブハウスやレコード会社の人たち、見ていてくれた人たち、僕の好きな人たち、僕のことを好きで居てくれた人たち、ここまで本当にありがとう。そこに居てくれてありがとう。
彼女に出会ったのはいつかの2月、僕やあなたの生きるこの世界で息をすることを辞めてしまった彼女は僕の頭の中で生きて行くことを選びました。
汚せはしない白い肌と吸い込まれそうな黒い瞳を持った少女、華奢な腕に淡い傷跡を抱えた僕の頭の中の少女。この長月に長い眠りにつく少女。
君がいつか目を覚ます理由、目覚ましの音なのか、眠り疲れたのか、悪い夢に怯えてなのか、誰かからのキスなのか、今の僕には知る由もないけれど、君が目を覚ます時に君が眠る前に見た世界よりも、素敵で尊く愛おしい世界を僕は必ず用意して待っている。だからどうか安らかに、穏やかに、健やかに。
おやすみ、リリィ。
2014.7.13
ボーカルギター オオタケンイチ